年配の方の運動不足解消や、リハビリ目的で使用する場合、どんなランニングマシンを選んだら良いのか??軽く歩くのであればウォーキングマシンでもOK?
選択肢が多すぎて、結局どのマシンを選ぶのが正解なのか??シニア向けのルームランナー の選び方について、ポイントを絞って解説していきたい思います。
※「ウォーキングマシン」「ランニングマシン」「ルームランナー」→ 主として最高速度が違う以外、構造的な大きな差異はありません。なので、ここからは「ウォーキングマシン」と呼び名を統一したいと思います。
高齢者向けウォーキングマシンの選び方
シニア向けにウォーキングマシンを購入するにあたって、選び方のポイントを述べていきます。
まず、「自走式」か「電動式」か決める
自走式と電動式の構造上の違いは、モーター有り/無しです。
自走式は、自分自身でベルトを動かす必要があり、特にスタート時は力を込めて踏み込む必要があります。電動式は、勝手にベルトが動きます。
自走式 | 電動式 |
---|---|
モーター無し | モーターあり |
自分自身が歩く力で ベルトを動かす必要がある |
モーターがベルトを動かす。 動くベルトの上を歩く。 |
特徴を項目別の一覧表にまとめてみました。
項目 | 自走式 | 電動式 |
---|---|---|
安全性 | ◎ | ○ |
脚部負担 | ○ | ◎ |
消費カロリー | ◎ | ○ |
電気代 | ◎ | ○ |
省スペース | ◎ | ○ |
価格 | ◎ | ○ |
長時間使用 | △ | ◎ |
プログラム | × | ◎ |
それぞれの駆動方式に対するメリット・デメリットの詳細を見ていきたいと思います。
自走式のメリット・デメリット
<メリット>
自走式の最大のメリットはその「安全性の高さ」です。自分自身が歩く力を利用してベルトを動かすので、歩くのをストップするとベルトの動きも停止します。
歩行中にトラブルが発生した際、ただちにマシン停止できるので、極めて安全と言えるでしょう。
電動式に比べコンパクトで省スペースな製品が多いことも嬉しいメリットです。モーターが搭載されていない分、価格もリーズナブルです。
<デメリット>
ベルトを押し蹴って動かす必要が有るため、脚部への負担も大きめです。
長時間使用には不向きで、時間と共にペースが変化するトレーニングプログラムも搭載されていないので「飽きやすい」というデメリットも存在します。
電動式のメリット・デメリット
<メリット>
電動式のメリットは、屋外でのウォーキングと極めて近い状況を再現できる点です。
ベルトが自動で動き、蹴り出しの大きな力が不要なため、脚への負担が軽いことは見逃せないポイント。
連続使用時間が60分を超える製品も存在し、外でウォーキングするのと遜色ない感覚で運動することが可能です。
<デメリット>
一方、デメリットは安全面です。ベルトが電動で動くため、トラブルが起きた場合ワンステップ操作が必要です。(ストップボタンを押す操作)
シニア向け製品を選ぶ場合、※緊急停止機能が付属しているマシンを選ぶことが重要です。
結局どっち選ぶべき??
メリットデメリットを踏まえ、ご自身の使用目的・ニーズにあわせて選んでいただくのが良いと思います。
それでも、どうしても迷って決められないのであれば「電動式」をおすすめしています。
なぜなら、電動式の最大の懸念点である「安全性」は、緊急停止機能を有する製品を選ぶことで補完することが可能だからです。脚部への負担は、明らかに「電動式」の方がソフトですし、自走式ではどうにもできません。
【電動式の場合】最高時速とコスパのバランスを考慮する
電動式の場合、マシンの最高速度(走行可能な最大速さ)が存在します。最高速度が大きいマシンの方が、当然ながら性能が良いのですが、価格が高くなります。
使用方法がウォーキングだけなのか?それとも家族と使用するからランニングまで可能な速度域のマシンが必要なのか?
ご自身のニーズにあわせたマシン選びが必要です。以下を目安にしてください。
- 散歩・ウォーキング:時速2〜6km(1キロ10〜30分)
- ジョギングランニング:時速6〜10km(1キロ6〜10分)
- 本格的なランニング:時速10km〜(1キロ6分より速いペース)
【電動式の場合】手すりや体を支える機構が備わっていること
ウォーキング中に姿勢が不安定になった場合に備え、「手すり」や「前方のハンドル」が付属されている製品を選びましょう。
こういった装備があると、見た目はイマイチなのですが、シニア向けにマシンを選ぶ際には安全性を最重視しするので仕方ありません!
【電動式の場合】緊急停止機能がついていること
電動式は、物理的な急停止ができないので、電気的にマシンを停止制御できる「緊急停止機能」がついていることが望ましいです。
緊急停止機能とは・・・
マシンと連結されている「クリップ」を着衣に取り付け、クリップが引っ張られるなど大きな力が加わった場合にマシンが検知し、ベルト進行が自動停止する機能のこと。
参考:https://www.healthbox.jp/SHOP/DK-1360.html
【共通事項】無名の中国メーカーは選ばないのが賢明です
何度も口酸っぱく言っていますが、シニアの運動には「安全性」は絶対に重視すべきです。新興で無名の中国メーカーが発売しているウォーキングマシンは避けた方が無難です。
部品の欠如は朝飯前、作動不良も日常茶飯事であることから、安全性へも強い疑問が残ります。
安価な中国メーカーの製品購入は、十分ご注意の上、自己責任でお願いします。
自走式のおすすめウォーキングマシン
自走式の場合、ご自身でスピードをコントロール可能なので、安全性にそこまでシビアになる必要はありません。
万が一、バランスを崩した時に体を支える手すりが付いていれば十分と言えるでしょう。
それではおすすめの自走式ウォーキングマシンの紹介です。
EXW8023
ランニングマシンの販売実績十分のアルインコから発売されている製品です。シンプルな作りで、ベルトには9°の標準傾斜があり程よい負荷が掛かります。
軽量・コンパクトで省スペース収納が可能です。速度やカロリー計算をする液晶メーターも付いており、無理なくウォーキングを続けられそうなモデルです!
※自走式のモデルは、アルインコ社以外ではオススメできそうな商品は見当たりませんでした。
実態のわからない輸入会社などが販売元になっていることが大半で、アルインコ製以外では、安心して使用できそうな商品は発見できませんでした。
(価格帯が安価であることにも起因しているかと考えられます)
電動式のおすすめウォーキングマシン
電動式を選ぶ場合、安全性に対する機能・装備が充実しているマシンを選ぶようにしましょう。
特にシニアの場合、緊急停止機能が備わっていることが最大限に重要視すべきポイントとなります。
それでは電動式ウォーキングマシンのおすすめ商品の紹介です。
AFW5022
こちらも信頼のアルインコ社から発売の「電動式タイプのエントリーモデル」です。緊急停止機能はもちろん搭載し、折り畳みも可能なコンパクトタイプです。
傾斜角度は5°の固定で、適度な負荷を掛けながら運動することが可能です。
ベルトの速さが自動で変わる「8種類のプログラムコース」を搭載しているので、無理なく・飽きることなく続けられます!
DK-208(DAIKOU)
緊急停止機能がきちんと備わっており、リハビリ向きの「逆走機能」まで付属している優れものです。
ベルトサイズが比較的大きく、大股で歩いても十分な余裕をもってウォーキング可能です!
予算が許すなら・・・!検討したい製品です。
AF3716JK
例によってアルインコ社製ですが、電動式は絶対に「変な」メーカーを選んではいけません(電動式タイプは万一の事態でケガをする恐れがあるので)
ゆったり握って安全に運動できる「ロングハンドル」搭載(※取り外しも可能)もちろん緊急停止機能もあり、安全性はかなり気を使っている製品です。
走行面が広い/プログラム機能アリ/心拍数モニタリングによる運動評価機能アリ!
お値段は張りますが、高齢者向けウォーキングの必要にして十分な機能が備わっている機種です。